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商人の共通言語  

世界の富には秘密がある。
富を握りたくば、この言語を知らなければならぬ。
そう、大航海時代よりも前の時代から伝わる、秘密の言語。
今宵はその秘儀に触れてみようと思う…。



ヒャッハー!な記事だけでは、高尚な絶対フィクションに申し訳ないので
少し歴史なお話も書いてみようと思います。
ということで、今宵もMi○riの出張更新です。


今回のテーマは「簿記」です。
先にテーマを書いてしまうと「なんでえ、また固い記事なのかよ」と思われそうですが
簿記は大航海時代と切り離せない関係にあります。


簿記は平たく言うと
「持っている資産などを記録し、また商売の利益を計算するよう記録を取ること」
で、小遣い帳や家計簿もそれに似ているもの、といえます。
現代の簿記は「複式簿記」と呼ばれます。

お金の計算ですから、大航海時代を待たずとも、商売がある時代から
記録をつけている資料はあります。
古代エジプトではパピルス、またその発明前には黒檀や石版、象牙の板に
記録したものが残っています。


さて、大航海時代直前に時間軸をあわせてみます。
世は12世紀。
この頃、北イタリアの商人は定期航路を持っていて、大きな利潤を手にしていました。

例えば当時のヴェネツィア商人の航路は4つありました。
・ギリシャ航路
輸出:フランドルの毛織物、ヴェネツィアのガラス工芸品、ドイツの金属製品
輸入:オリーブ油、絹、砂糖、蝋、蜂蜜、小麦

・シリア航路
輸出:(ギリシャ航路と同じ、加えて木材)
輸入:香辛料、絹織物、染料、果実

・アレキサンドリア航路
輸出:(ギリシャ航路と同じ、加えて奴隷)
輸入:香辛料

・フランドル航路
輸出:香辛料、砂糖、ワイン、織物
輸入:羊毛、毛織物

一昔の近海交易なノリですね。
2nd Ageで復活して欲しいのですが…おっと、話がずれました。


このころの交易商人はコレガンツァやコレメンダという出資制度を活かして
交易を行なっていました。
この制度ですが、船長が全額交易にかかる費用(船の代金や交易中の賃金など)を賄うのは
大変なので、出資を受けることがありました。
コレガンツァの一部の例で行くと
 「出資主が2/3出資」「船長が1/3出資」→利益は折半
というような形でした。

地中海交易が活発になること、ユダヤ商人などの出資機会の拡大などから
こうした出資の仕組みがより利用されていくことになります。
とすると、「正しく利益を計算する手段」が必要となっていきます。
これが「帳簿を正しくつける技法」つまり、簿記の発展形成へつながります。



Wikiによると、複式簿記の発祥は12世紀のアラビアとありますが、
うちはこれを知りません。
Wikiには要出典となっているので、確認できないのですが。

複式簿記について「この部分ができているから起源だろう」という考えが複数あるため、
起源説は複数存在します。
 1211年のフィレンツェの銀行家の帳簿を根拠とするフィレンツェ説。
 1296年のフィニー兄弟商会の帳簿を起源とするトスカナ地方説。
 1340年のジェノヴァの財務官僚の帳簿を起源とするジェノヴァ説。
 1395年のカタローニア商会の帳簿を起源とするロンバルディア地方説。
 1406年のソランツォ兄弟商会の帳簿を起源とするヴェネツィア説。

違いを書くとドン引きされるので「ジェノヴァ説が通説」とだけ書いときます。
うわ、ヨニさんに比べてちょーてきとーっ。

ただ言えるのは、いずれも北イタリアが発祥といえる、ということで、
当時の地中海交易を担っていた背景から、簿記が生まれたということです。


実際の複式簿記の系譜はヴェネツィアで作られたものが、現代への系譜に連なります。
その理由は2つ。
1つは1494年にルカ・パチョーリという人が出版したスンマと呼ばれる本で
ヴェネツィア式簿記の書き方が紹介されたためです。

この本の正式名称は「算術、幾何、比、及び比例総覧」という
「どうみても数学書です本当にありがとうございました」という本でした。
その中の「計算及び記録に関する詳説」という項目で、
ヴェネツィア式複式簿記が紹介されました。

そしてもう1つはヴェネツィア商人、という勢力の大きさにあります。
当時の商人で最大の経済力を誇ったのがヴェネツィアであり、
その他地域への経済的波及効果が大きかったわけです。


かくして、大航海時代に至るそのときに誕生した複式簿記。
交易路が地中海だけでなく世界全体へ広がるそのとき、
複式簿記もさらなる発展を遂げるのですが、それは次回のお話としましょう…。


次回には続かないんですけどねっ!(じゃじゃーん)


さすがにそれだけではどうかと思うので、例示だけ書きます。
外洋に出る交易が始まったことで、船などの初期投資が大きくなります。
とすると、1回の限りの商売とするには惜しくなるわけです。
(せっかく大型船を買ったのに交易を1度しかしないとか、ありえないわけです)

かつ、その交易による実入りは大きいので魅力的なんですね(香辛料交易など)。

とすると、コレガンツァなどの「1度限りの出資」ということよりも
出資が継続的になっていきます。

決まった期間でお金の状況がどうか、という計算の必要性がここからスタートします。
「この時点で一度利益を分配しよう」
「今の時点での船や積荷といった資産はどれくあいあるか」
を計算するわけです。
期間損益計算(いわゆる決算)という概念や、資産の状況を記す「貸借対照表」が
こういう観点から始まることになります。



普段、売買をしている交易でも、見えないところで副官やキャラクターが
帳簿を書いていることでしょう。
見えない機微に思いを馳せることで、そのキャラクターたちが
息づいているように、うちは思えます。
そしてそれは、歴史にも同じ事が言えるように思えるのです。

ということで、今回は簿記のお話でした。
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2012/07/16 08:00 [edit]

category: 歴史

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